2022年10月27日テスラやスペースXのCEOであるイーロン・マスクがTwitter社を買収しました。
買収金額は440億ドル。そして、11月8日に上場廃止。
この買収が完了するまでに買収撤回やTwitterからの提訴などすったもんだが色々あったのですが、無事に買収完了。
そして、買収してからが凄かったんです。
大量解雇されてもTwitterはサクサク
これが本当面白い。
イーロン・マスクはTwitterを買収後に従業員の約半数をレイオフ(一時解雇)しました。
半数も解雇すると業務に支障が出そうなものですが、Twitterはサクサク動いています笑
如何にTwitterにとっては不要な社員が多かったかの証左になりますよね。
日本でも広報部門の社員が全員解雇されたようです。
この広報部門というのが昼間からオフィスでワインを飲んだりと「ちゃんと仕事してるの?」という状態だったようです。
また、シャドウバンや恣意的なニュースの選別などを行なっていた噂もあり公平性に欠けた運営を行なった疑いもあります。
現にTwitterは政治的なツイートがあまり見られなくなりイーロンマスク買収後にタイムラインは見やすくなりました。
半数も人員が削減されたのにTwitterは至って快適です。
自分もWebサービスを作っている関係でこの話はとても面白いなと思いました。そもそもIT自体は自動化もできますし、それほど人員が必要になりません。
Twitter社は元々赤字で買収前にイーロンは社員の75%を削減すると投資家に説明していたようです。それほど、不要な人件費が膨らんでいたのでしょう。
また本質的な業務に関係のない人員を必要以上に雇用するのはTwitterだけではないようです。旧Facebookのメタも大量解雇する予定であるという報道が出ました。
ビッグテックと呼ばれる巨大IT企業は収益性が高いので様々な人間が集まってくる。金の集まるところに人は集まる。そうして必要性の乏しい業務を作り出し、無駄な人件費が増えていくんでしょうね。
増収が続いている時は良いのかもしれませんが、商売はいい時もあれば悪い時もあります。
そのときにTwitter社のように不採算事業があればどんどん切られるのは必然です。イーロン・マスクは当然のことをしたまでと言えます。
これはアメリカだからまだレイオフしやすい(アメリカといえども急なレイオフは訴訟に発展するようですが)ので良いかもしれませんが、日本だと解雇しにくいのでこのような大鉈を振るうことも難しいでしょう。
平家物語の序文ではこういう一節があります。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。
良い時にはなかなか気づかないものなのだなと。
イーロン・マスク仕事が早い
今回の買収劇を見ていてイーロン・マスクは仕事が早いと感じました。
買収後すぐに大量解雇。なんでも解雇をいきなり告げられ会社のPCなども一切ログインできなくなったそうです。
この仕事の速さがイーロンが成功する秘訣なんでしょうね。
そして、イーロン・マスク自身はテスラのエンジニアと共に寝袋を持ち込んでTwitterのコードのチェックをしているそうです。
あれだけ成功していても貪欲に取り組めるのが凄いですよね。
自分だったら買収が成功したら1週間はニヤニヤしてそうです笑
あと部下にやらせてしまいそう。。
自分から動けるのが凄いです。
今回大量解雇してもTwitterはサクサクと良い感じに動いていることで他のWebサービスでも大量解雇がしやすくなったでしょうね。投資家はTwitterの事例を出して不採算事業を切れと言いやすくなりますし。
これからどうなっていくんでしょうかね。
とりあえず、今後のTwitterの動きが楽しみで仕方ありません。
それでは。
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